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3 この秋冬、レンジ麺が急速進化! 高度なサービスを追求するセブンVSローソンの熱き闘いの軍配は!?

コンビニ全般
寒さが増していく秋冬の季節。やはりコンビニではおでんや中華まんが主戦場なのかと思いきや、新たな展開が見え始めた。レンジ麺を巡り、セブン-イレブンVSローソンがしのぎを削る状況となっているのだ!

秋冬の人気アイテム“レンジ麺”


レンジ麺とは、スープをゼラチンで固め、電子レンジでチン(加温)すれば、手軽に温かい麺類が食べられる便利な麺メニューのこと。おでんよりも食べ応えがあり満腹感も得られるため、秋冬の重要な人気商品と目されている。そして今年の秋、セブンイレブンとローソンがそれぞれオリジナル開発したレンジ麺を市場に多数投入し、正面から激突する熱き闘いを繰り広げている!


セブン-イレブンのレンジ麺は“容器”がすごい!?


まず、今回セブン-イレブンが一番力を入れたのは“容器”だという。レンジ麺の品質向上を目指して新たな専用容器を開発したというのだが、これはいったいどういうことなのか!? 容器の違いで麺や具材が美味しくなるとは?

実は、これまでの容器では電子レンジに入れて加熱する際、温度が途中で低下してしまっていたという。中皿をはさんで、チルド状態の麺を上側に、スープは下側に置いていたが、30秒ぐらいで加熱が始まるものの、60秒経ったところで麺がスープに落ち、この時、温度が下降してしまっていた。その後90秒ぐらい経ったところで再び温度は上昇するが、客からの要望が強い「食べ応えのあるコシ」や「つるつるとした食感」といった麺の食感が損なわれていたという。

この問題を解決するため、新型容器では麺を下側に、スープを上側に変更。中皿の穴から加温によって液状化したスープのみが麺側に流れ落ちるようにした。これなら加温途中で麺の温度が下がりにくいため、麺のさらなる美味しさを実現できるのだという。なお、この新型容器は新たな技術として実用新案を申請中で、美味しいレンジ麺の開発へ賭けたセブンイレブンの意気込みが感じられる。


地域限定のご当地レンジ麺も登場


こうしてできあがったセブンイレブンの定番レンジ麺は2品。「おだし香る かき揚げ蕎麦」369円(税込398円)は、鰹、昆布、宗田鰹の合わせだしに超特選醤油を使い、すっきりとした味わいのつゆが特徴。米粉を使って油っぽさを抑えた野菜かき揚げとの相性も抜群だ。

寒い季節には体が芯から温まる「けんちんうどん」369円(税込398円)も商品化。大根、人参、ごぼう、椎茸等12品目を贅沢に使用し、鰹と昆布の合わせだしに野菜の旨味と甘味が加わった味わい深い仕立てのつゆとなっている。

さらに、地域限定のレンジ麺もバラエティ豊かだ。地域の食材を使ったご当地メニューを開発し、各地域ごとに提供している。例えば、石川県・福井県では「レンジでOK!いなりうどん」325円(税込350円)を発売。いなりうどんは北陸地区では馴染みのあるうどんで、具材を醤油や砂糖等で味付けし、短冊状に刻んだ油揚げと白ねぎを彩り良く盛付けている。

長野県・山梨県の「大判かき揚げ蕎麦(信州産蕎麦粉使用)」369円(税込398円)は、風味の良い信州産の蕎麦粉を使用し、鯖、鰹、宗田鰹、昆布からとっただしに地域で馴染みの醤油をかえしに加えた旨みと甘みの強い味わいのつゆ、そして食べ応えのある大判かき揚げを載せている。

山梨県ではご当地うどん「富士吉田名物 吉田のうどん」352円(税込380円)を商品化。小麦の風味と弾力のあるうどんに、煮干し、鰹、鯖、昆布を炊きだした旨みたっぷりのつゆを醤油と味噌で味付けし、かき揚げや油揚げをトッピングした。

山口県・九州では「もちもち麺の海老天うどん」399円(税込430円)を発売。もちもちのうどん麺に、高温で長時間炊き出した深い味わいの鰹ベースのだしに九州醤油のかえしを使ったつゆ、そこに大ぶりの海老天を3本も盛り付けた食べ応えたっぷり一品。

これらはほんの一例で、他にも地域ごとのご当地レンジ麺が発売されるという。地元のコンビニにもあるかもしれないので、見つけてみてはいかがだろうか?


ローソンは原材料100%国産の麺にこだわり


一方、ローソンは麺の原材料を一から見直し、100%国産の麺にこだわった。中華麺には品種「きたほなみ」を中心にした北海道産の小麦粉を100%使用した弾力のある「熟成たまご麺」を使用。うどんもやはり「きたほなみ」を中心に北海道産の小麦粉を100%使用した麺を、そばには風味が良い北海道産そば粉を100%使用している(つなぎは海外産)。

こうして誕生した新レンジ麺は全部で6種類。「レンジ醤油ラーメン」380円(税込410円)は、熟成たまご麺に鶏ガラスープに煮干しの風味を加えた醤油スープを合わせ、直火焼きの焼豚、メンマ、ねぎ、なるとをトッピングした本格定番の醤油ラーメンだ。

「レンジこく旨塩ラーメン」403円(税込435円)は、熟成たまご麺を塩ラーメンと相性の良いストレート麺に仕上げ、鶏ガラとホタテの旨みの効いた塩スープを合わせた。国産鶏むね肉の蒸し鶏とメンマ、白髪ねぎをトッピングして、ダシの利いたすっきりとした味わいが特徴。

「麺屋彩未監修 レンジ味噌ら~めん」462円(税込499円)は北海道の有名店「麺屋彩未(さいみ)」が監修。白味噌のベースに野菜の旨みと生姜の風味を加えたスープを合わせ、挽肉、もやし、ねぎ、焼豚、メンマをトッピングしたこだわりの味噌ラーメンだ。

「レンジちゃんぽん」403円(税込435円)は、熟成たまご麺を使用したちゃんぽん麺に、野菜と豚の頭から炊き出した濃厚な豚骨スープを合わせ、1日に必要な量の3分の1に当たる野菜(キャベツ、ニンジン、コーン、ねぎ)をトッピング。濃厚にしてヘルシーなレンジ麺に仕上がっている。

つるつるとのど越しが良く弾力のあるうどんに、風味豊かなダシを合わせたのが「レンジ野菜かき揚げうどん」369円(税込399円)。満腹感を約束してくれるボリュームのある大判の野菜かき揚げ(ニンジン、玉ねぎ、春菊)が嬉しい。

ちょっと意外なのが11月4日(火)発売の「レンジとろろそば」403円(税込435円)。そばの具材にあえてとろろを選んで勝負! 枕崎産鰹節の一番だしをベースにした風味豊かなつゆを合わせ、国産の長芋と大和芋を2対1の割合で粗おろしで仕上げた「とろろ芋」をトッピングするもの。とろろのネバネバ成分「ムチン」には、タンパク質を効率よく消化・吸収し、整腸作用、抗ウイルス作用、疲労回復の効果がある。風邪や冷え性などで体調を崩しやすい年末にはオススメだ。


商戦は店頭だけでなく中食でも


しかし、コンビニ各社はなぜここまでレンジ麺にこだわるのか? それはレンジ麺が「中食(なかしょく、ちゅうしょく)」商品の中でも特に需要が伸びているからだ。ちなみに「中食」とは、レストランや飲食店で食べる「外食」、手作りの料理を自宅で食べる「内食(うちしょく/ないしょく)」に対して、総菜やコンビニ弁当などの調理済み食品を買って帰り、自宅で食べることをいう。そして「外食」と「内食」の中間に位置づけられる「中食」の需要は近年増加傾向にあるのだ。

「中食」増加の背景には時代の変化がある。コンビニが社会に定着した1980年代ごろから、働く女性や一人暮らしの世帯が増え始めたのと呼応するように「中食」も増えてきた。コンビニ各社もそうした客層をターゲットに中食メニューの開発に取り組んできたわけだが、特に寒さが増していく秋冬の季節にはレンジ麺の売上が多くなる。秋冬の商戦を勝ち抜くための必須アイテムでもあるのだ。

ともあれ、こうした企業努力によって私たち消費者は常に進化し続ける高度なサービスや商品を手軽に楽しむことができる。コンビニがクール・ジャパンを象徴として評価されてきているのも頷ける話なのだ。
(コンビニウォッチ!編集部)
●セブン-イレブン
【けんちんうどん】
価格:369円(税込398円)
販売地域:
埼玉を除く首都圏・北関東・静岡県・長野県・山梨県・東海で順次発売

【おだし香る かき揚げ蕎麦】
価格:369円(税込398円)
販売地域:首都圏・北関東・静岡県・中国・四国・北海道で順次発売

【もちもち麺の海老天うどん】
価格:399円(税込430円)
販売地域:山口県・九州

【富士吉田名物 吉田のうどん】
価格:352円(税込380円)
販売地域:山梨県

【大判かき揚げ蕎麦(信州産蕎麦粉使用)】
価格:369円(税込398円)
販売地域:長野県・山梨県

【レンジでOK!いなりうどん】
価格:325円(税込350円)
販売地域:石川県(一部地区除く)・福井県

●ローソン
【レンジ醤油ラーメン】
価格:380円(税込410円)

【レンジこく旨塩ラーメン】
価格:403円(税込435円)

【麺屋彩未監修 レンジ味噌ら~めん】
価格:462円(税込499円)

【レンジちゃんぽん】
価格:403円(税込435円)

【レンジ野菜かき揚げうどん】
価格:369円(税込399円)

【レンジとろろそば】
価格:403円(税込435円)
発売日:11月4日(火)
[ 2014年10月28日掲載 ]
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